大月さんを誘いそびれて


期末試験だ、出張だぁとかまけて、PCの電源も入れなかった。
しかし、忙しくてと言いながら、きっちり飲む時間だけは確保してたりして・・・。


とうとう、昨年までに「大月さん」をデートに誘うことができなかった為に
デートコースで使う予定のGruponのクーポンの期限が後1週間に迫っていた。



そこへ、従兄で同級生のチエちゃんと飲みに行くとという話が盛り上がり、1昨夜そのクーポンを使い、気安さもあって大騒ぎであった。



まずは、しゃぶしゃぶでお腹を膨らませつつ、酒を飲む。
僕なんかよりよほど強いチエちゃんが、幾分セーブしている。
「明日も仕事なんよ」オイオイ、それをいうなら僕も同じだぜ、とビールをグビリ。
チエちゃんは梅酒割など飲んでいる。


お腹一杯だぜ、〆のうどんも食い散らかす。


チエちゃんはバツ1で一人暮らしである。
資格を取り、優雅にシングルライフを楽しんでいる。
「ま、少しは寂しいのでは」と聞くと、「ううん、全然」呆気らかんとしたものである。君は強い。
タクシーで2千円以下の場所で、つまり市内の悪くない場所で、気楽に暮らしているらしい。
更に、大家さんの娘とお友達で、5万以上の物件を2万円で借りているらしい。(そりゃ、気楽だわ)



さて、予定していた2次会は、隠れた有名店「ステラ」というショットバーである。
淋しい裏通りにあり、探しながら行かねばならないが、腕は確かである。
(コンテストで随分賞をもらったと階段の壁に認定証が張ってあった)





僕は「カシスギムレット」を頼む。ドライなギムレットではあるが、少しフルーティである。
チエちゃんは、バーテンダーさんと相談し、何やら青いショートカクテルである。



その上、白いバラの花束など頂いてご機嫌である。
チエちゃんの話は次第に暴走を始め、どうせ一人暮らしだ、散骨して欲しいと叫びだす。


「帰れないわよ、史江(妹)やヒロちゃん(僕の弟)のとこなんか」
「お母さんに言われてるのよ、家を捨てたんだから帰ってきちゃいけないって」


「史江って結構きついのよ、えげつないこと平気で言うんだから・・・」さあさ、もうわかったから。


「また、誘ってよ。どうせ夜は暇なんだから・・・・」なんだ、さっき淋しくないって大見得切ってたくせに、やっぱ誘って欲しいんじゃん。
チエちゃんとの再会を約束し、タクシーで送っていった。




そか、チエちゃんの誕生日は1/30だから、明日なのか。同じ年の同じ月生まれなんだ(星座はどうなんだろ?)
飲んだ分、週末は勉強の遅れを取り戻さなければ・・・・