女の酔っぱらい

ざらめ君に「飲み過ぎ」と言われながらも、また飲む。


昔なじみのママさんが新規に店を開店したのだ。
手土産は花にしようと思ったがしなくて良かった、こんなに豪華に花は沢山あったもの。



僕はロールケーキをお土産に酒場を訪れる。
「スナックって奴に行きたい」と翔平とちい君が付いてくる。  君ね、君たちの分も僕が払うんだからね。



しばらく飲んでいたら、キョウコさんという人がママに代わってカウンターに陣取り
翔平とちい君が可愛いとちょっかいを出す。


キョウコさんは相当酔っぱらっていて、話が途切れると「携帯を落とした」と叫んでいる。
「鳴らしてみたら誰かが出るかも」と真面目に答えたら、「じゃあ、鳴らしてみなさいよ」と今度は僕が絡まれる。
「あの、電話番号は?」恐る恐る尋ねる。
「あんた、あたしの電話番号知りたいの?」いえ、知らないと鳴らせませんから。





電話を掛けると、キョウコさんのバックの奥で音がする。
彼女はごそごそしながら「あったわ」とケロリとしていう。





翔平曰く「大人の女の酔っぱらいって初めてみました」はい社会勉強になったそうな。