東京・池袋

東京に着いた。
東京駅からそのまま、山手線で池袋へ行く。
もう、池袋へは何十回来ただろうか?




夜に備えて、まずは腹ごしらえである。
僕は、いつかも書いたが、酒を飲むとき、ほとんど「おつまみ」というものを食べない。
だから、腹ごしらえなのだ。



少し歩けば、牛丼屋などもあるが、今日はカツドンの日と決めて、カツドン屋に入る。


カウンターは一杯で、フロア担当の女子は一人である。

「梅でいいですか?」なんのこっちゃ?
キョトンとしてると
「梅・松・竹」とありましてと説明してくれた。
まあ、真ん中でよかろうと松を頼んだ。


後でよく考えると「松竹梅」と松が一等ではないか。


来た来た、カツが3重にもなりご飯も大盛りのくせになかなか見えない奴が。
お姉ちゃん気を付けてくれよ。じいさんは反応が遅いのだから。


それにしても、フロアを一人で切り盛りするのは目が回るほど忙しい。
オーダーを聞き、厨房に注文を告げる。
どんぶりを下げ、カウンターを拭き、それぞれに冷たいお茶を注いで回る。
その上レジまでやってる。まあ、梅松竹くらい勘弁してやろう。感心じゃないか。


僕がこれから行こうとしている場所に女の子など、こんな激務には耐えられんだろうなぁ


年上の使命として「お姉ちゃん、梅・松。竹じゃなくて、梅・竹・松だぜ、間違えるなよ」
と教えてやったら、覚えていたのか、こちらが恐縮するほど謝られてしまった。そんな気じゃなかったのに。




さて、近道のロマンス通りを抜けて・・・・後はナイショ


途中、こんなのもあるが、寄ったりはしない。




帰りに池袋西口公園に寄る。Gボーイズはいない。キングもいない。踊っている奴も音楽もない。静かなもんである。
僕は池袋ウエストゲートパークのファンである。
池袋西口公園で事件が起きれば面白いのにといつも思う。




そして、東京芸術劇場の威容な建物が夜の街を照らしている。







さて、帰りは新宿の高層ビル街からである。
西口から出て、高層ビル街の方向へ。
高層ビルの谷間にこんな公園があり、灰皿が数個置いてある。
なるほどね、ニューヨークと同じだ。高層ビルから高速エレベーターで、そのためだけに降りてきて煙草を吸う。
まあ、喫煙家はいつも笑っちゃうね。


帰りのバスの中でちょっと面白い話を聞いたのだがね、それはまた今度。



そして僕はこの、ひなびた小さな改札口へ帰ってきたんだ。
少し疲れた。ご苦労様だ。